日常

個展の準備 ‐テーマ-


前回に引き続き、個展の準備について書いていきます。
今回は “テーマ” についてです。

私は飾りたい場所・描きたいものを決めてから、個展のタイトル・テーマを決めました。
テーマを最後に決めてしまっているので、これはオススメしない順序です。
なぜならテーマがしっかり決まっていない作品は、伝えたいことが ぶれるからです。

私の場合、今回はエンタスさんで飾りたい・クラゲを描きたい。
という思いを優先させました。
ただ好き勝手に作品を仕上げるのではなく、次のようなことを常に頭に置いていました。

・お店の壁をどのように生かすか。

・常連さんから、いつもと雰囲気ちがうと思ってもらえるようにする。

・非日常感を出す。

結果、統一感のある空間が作り出せたと思っています。

テーマ決めが後になったとしても、ぶれない軸というのは必要になってきます。
「何を伝えたいのか」、「どのような空間を楽しんでほしいのか」
以上のことが伝わらないと、個展に行きたいと思ってもらうことが難しくなります。

さらに足を運んでくれた人も混乱してしまい、
どれだけ素晴らしい絵をかいても印象に残らなくなってしまいます。

皆さんが個展に行ったと仮定してみてください。

・知らない作家が一人でたくさんの絵を飾っている。

・抽象画から具象画まで飾ってある。

・具象画は動物・人間・風景・静物と様々

・色味もモノクロ・補色・パステルと様々

情報が散らかっていて
結局何を見たのか、何を見せられているのかわかりませんよね。

きっと『上手だったけど、何を描いてるひとなんだろう?』
という感想で終わると思います。
これがグループ展だとそれぞれ作家の個性が出ますので、さらに散らかります。

テーマというのは作品の軸です。
テーマから個展タイトルを決めると個展の顔になります。
とても重要な項目ですので、しっかりと決めていきましょう。

次回は作成期間について書いていきます。
今回はここまで。

 

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